自分のグリップをチェックしたことはありますか?
というより今のグリップは良きにしろ悪きにしろ長年付き合っているのであればグリップが間違っているとは思っていないでしょう。
その様なアベレージゴルファーにお勧めの「グリップチェックの仕方」がありますので紹介します。
ここでのチェックは「ストロング」過ぎるかどうかを観ます。
「クラブのソールが地面にほぼ平行になるように、ボールの後方にあてがい、クラブフェースが数ヤード先の目標に直角になるように、普段やっている通りのセットアップをします。
そこで、上からグリップを見下ろして、もしも左手こぶしの関節が三つ見えるようなら、ベン・ホーガンがアマチュア時代とプロの初期にショットの正確性で悩んだ時のグリップと同じです。
更に、そのセットアップした状態で、左手こぶしの関節が三つ見えるか、更に両手の親指と人差し指でできる各々のV字が右肩を指しているかを正面から友人にでも確認してもらうか鏡を使って確認してください。
ストロング。グリップの傾向がつよければ、これらのV字は右肩の外側を指すことになります。」
ベン・ホーガンはフィンガー・ストロング・グリップだったので、スウィングのトップとダウンスウィングの始動で問題が発生していた。グリップを握り直すという悪い癖を持っていたのです。
この悪癖と長年寄り添ってきたベン・ホーガンでしたが、幸いにも1937年にゴルフ殿堂入りを果たしているハリー・クーパーに初めて指摘されました。
クーパーはベン・ホーガンにスウィングのトップの位置で、もっとしっかりとクラブを握るように教えたそうです。
しかしそのことでベン・ホーガンのショットは幾分かはボールをきっちり捉えることができるようになったものの、スコア自体が劇的に向上したわけではなかった。その理由は、なんと、ベン・ホーガンの右手の小指が左手の人差し指の上にしっくりと収まっていなかったからです。
皆さんご自分のグリップをもう一度チェックしてください。 どうでしょうか、右手の小指が左手の人差し指の上にしっくりと収まっていますか?
インターロッキング・グリップの人には起こらないことなのですが、ベン・ホーガンのようにオーバーラッピング・グリップの人で両手を右に回しすぎていると右の小指が左手の人差し指にしっかりと掛からず両手とクラブが一体とならないことがあります。
この問題こそが、ホーガンがスウィングのトップでコントロール出来ず握り直したくなった原因で、結果的にフックを打ってしまうことになってしまっていたのです。
そして、もう一つの問題として挙げられるのが、ホーガンの初めの頃、なかなかフェアウェイをキープできなかったことです。 この原因として指摘されているのが 左手の親指をシャフトの上に長く伸ばしておく、いわゆる「ロングサム」です。
ロングサムは、ローハンディの間ではあまり見られません。 ロングサムにするとスウィングのトップで左手のリストをあまりにもコックし過ぎて、オーバー・スウィングになって、ダウン・スウィングでクラブのコントロールができなくなってしまうからです。
もう少し詳しく説明すると、ベン・ホーガンは左手親指をシャフトに沿って長く伸ばして置くロングサムだったことから、バック・スウィングのトップの位置で左手のリストが折れ過ぎてしまい、オーバースウィングが大きくなる結果となってしまった。
しかも極端なストロング・グリップだったので、スウィングは体の後ろまでスウィングするような極端にフラットなものになってしまっていた。
加えてホーガンのもう一つの悪癖である腰をあまりにも回しすぎることが安定したショットをできなくしていたのです。