ドライバーで大きく飛ばして、セカンドはショートアイアンで攻める。楽々2オンで上手く行けばバーディー! 悪くてもパー! というゴルフを皆さん目指しておられると思います。
飛距離を出すことはとても大事です。 理屈からいってもドライバーが飛べばそれだけセカンド・ショットの距離が短くなります。
セカンド・ショットの残りが短ければ、短いほどロフトの大きいクラブでショットすることができます。
皆さん理論は十分お分かりだと思いますが、ロフトの大きいクラブは一般的に言ってショットするのは易しい。
アベレージゴルファーでもある程度コントロールがききます。
もっと言うとショートアイアンはボールを高く上げられますので、ピンそばにボールを止めることができるようになります。
このような理由でアベレージゴルファーの多くはドライバーの練習に時間をかけることをします。
でもチョット考えればわかることですが、ドライバーでいくら飛距離が出ても、フェアウェイをキープできなくて、ラフや林に入れてしまっては何にもなりません。
ゴルフは確率のスポーツと言われている通り、ミスをいかに少なくして決められた打数(パー)と向かい合ってプレーするものです。
捕らぬ狸の皮算用をして飛距離ばかり追い求めるのは愚の骨頂であることは皆さん分かっておられるはずです。
しかし、ティーショットで遠くまで飛ばす魅力は忘れられるものではなく、どうしても飛距離!!!飛距離!!!と求めるものが偏ってしまうのは仕方がないと思います。
今シーズンの日本のゴルフトーナメントが始まりました。
川岸史果選手が注目を集めていますが、父親譲りの飛距離のアドバンテージを遺憾なく発揮してパー5でバーディーを奪取しているのをテレビで観られたと思います。
このようなゴルフを見ていると確かに飛距離が欲しくなりますね。
飛ばし屋と言われている女子プロゴルファーがシード選手の中に何人か入っていますが、たまに飛距離を武器にいい成績を収めるものの、予選落ちも多く見られます。
勿論賞金ランクは一位ではありません。
傾向としてショットに安定性を欠いていて、ティーショットでのフェアウェイキープ率が低いようです。
女子ゴルファーに比して、往年の名選手の中で飛ばし屋といわれた「ジャンボ尾崎(尾崎将司)」選手の場合は飛距離が取り立てて話題になりますが、それ以上に長い距離から短い距離までそれぞれのショットについて卓越した技量を持ち合わせていたことで長年トッププレーヤーとして君臨できたのです。
男女ともトッププレーヤーとして活躍している選手の特徴を敢えて拾い上げてみると、ボギー以上の数が少ないということです。
イボミ選手は極端に少なくワン・ラウンドでの平均ボギー数は1.6個です。ランキング上位選手で大体2個強ですので、イボミ選手のボギーを打たない技量は卓越している事がわかります。
飛ばし屋でバーディーを量産する選手は沢山いますが、同じようにボギー以上を沢山打っている傾向があります。
これでは平均ストロークが良くなることはありません。
数字は正直で、ゴルフにとって大事なことを教えてくれています。
「ゴルフが上手い=スコアが良い」人になるには、ボギーを打たないこと。
アベレージゴルファーに当てはめるのであれば、「ダブル・ボギー以上を打たない」ように努力することが大事だといえます。
それには、何をすればよいのか、プロの場合はパーセーブ率という記録項目があります。
上位選手は当然パーセーブ率が高いのですが、同時に平均パット数が少ないという結果がでています。
パーオンする確率はプロならそれほど大きくは変りませんが、グリーン周りからパーを拾うには寄せの技術とパットの技量が必要であることが数字となって表れています。
特にパットはトータルパーの半分であることを忘れてはいけません。