余りよく理解されていないルールのひとつが、赤杭と黄色杭の違いです。
この赤杭(赤色のライン)や黄色杭(黄色いライン) は ゴルフ・コース内にある 池や小川など 水のある場所とその周辺のエリアで 見かける表示杭です。
ウォーター・ハザード(Water Hazard)は、黄色杭と黄色いライン、
ラテラル・ウォーター・ハザード (Lateral Water Hazard) であれば 赤杭と赤いラインでその境界線が示される。
どちらの場合も そこにボールが入った場合は 1打罰で 救済を受けられるますが、その措置の仕方が赤杭と黄色杭で逆になったり、間違ったところにドロップしたりと中々覚えるのに苦労しておられる方を見かけます。
ここでは その関連ルールも含めて説明します。
よく間違えられるのは、どこに ボールを ドロップ出来るかという選択肢です。
黄色杭と黄色いラインの場合、(1)同じ場所(打った所の出来るだけ近く)に ボールを ドロップして 打ち直し。
(2) ハザード・ラインを横切って入った点 と ピンを結んだ 後方線上にドロップして打ち直し。
赤杭と赤いラインの場合(1)同じ場所(打った所の出来るだけ近く)に ボールを ドロップして 打ち直し。
(2)ハザード・ラインを横切って入った点 と ピンを結んだ 後方線上にドロップして打ち直し。
(3) ハザード・ラインを横切って入った点から 2 クラブ・レングス内にドロップして打ち直し。
お分かりのように、基本は、打ち直しか、ハザード・ラインを横切った点とピンを結んだ後方線上からの打ち直しです。
ただ赤杭と赤いラインで表示されている時は、ハザード・ラインを横切って入った点から 2 クラブ・レングス内にドロップして打ち直しができるのです。
また、ハザード・ラインの横切った点と『ピン』を結んだ後方線上を、『打った地点』と勘違いされている場合も散見されますので、この際指摘しておきます。
そして、規則 26に従って一打罰での救済が受けられます。
しかし、条件があります。 そこにボールが入ったことが分かっているか、ほぼ確実な場合です。
いくらウォーター・ハザードの方にボールが飛んで行ったとしても、そこに確実にボールが入ったとは(合理的な状況証拠がなく)必ずしも言えない場合で ボールが見つからない時は ウォーター・ハザードにボールが入った確率が高くても ロスト・ボール扱いとなります。
つまり、ほぼ確実なこと (virtual certainty) が立証できなければ救済を受けることは出来ないということです。
白杭の措置の時にも言いましたが、ロストの可能性があるならば、「暫定球」を打っておくべきですので、覚えておいてください。
私が先輩から「ここを覚えておけ」と言われたポイントを皆さんにシェアしたいと思います。
1打罰で 救済措置を受ける場合は、黄色杭、赤杭かによって ボールを ドロップ出来る場所の選択肢が異なるので その点を 良く整理して覚えておく必要があるのですが、ウォーター・ハザードの境界線を最後に横切った地点とホールとを結んだ線上で そのウォーター・ハザードの後方、即ち、(2) の選択をする場合は、ウォーター・ハザードの後方であれば いくら離れても 距離に制限はないと決められているというポイントです。
いろんな方とラウンドする機会が沢山あるのですが、多くの方が、ウォーター・ハザードの近くにドロップされます。何故そんなライの悪いところにドロップするの?と疑いたくなる時も多々あります。
後で聞くと殆どの方が、2クラブ以内にしないといけないと思っていたとおっしゃいます。
正しくこのポイントです。少し後ろに下がればライの良いところがあるかもしれません。
ルールをしっているといないとでは、ストロークに差が出ます。