白い杭、黄色い杭、赤い杭とゴルフコースにはいろいろな色の杭があります。
それぞれ意味があって、その色によって措置の仕方が変わってきます。
その中であまり見かけませんが「青い杭」もたまにあります。
青杭は「修理地」を意味します。
修理地とは、その名の通りゴルフコース内の修理中の場所のことをいいます。
修理地は青杭もしくは白線で区域が示されます。
因みに英語では「Ground Under Repair」といい、略して「GUR」と表記されますので覚えておきましょう。
また、青杭や白い線で区域が提示されていなくても、他に移す目的で積み上げてあるもの(刈り草など)や、グリーンキーパーが作った穴なんかも修理地となります。
さてラウンド中に修理地にボールが止まってしまった場合の処置の仕方ですが、そこからそのまま打つか、無罰で救済を受けるか選択することが出来ます。
ただし、コースによっては芝の保護を優先することから修理地内でのプレーを禁じている場合があります。スタート前に確認しておきましょう。
救済を受ける場合は、「救済のニヤレストポイントから1クラブレングス以内にドロップ」することが出来ます。
「救済のニヤレストポイント」とは、
「（１）ボールが止まっている場所に最も近いコース上の場所
（２）ホールに近づいてはいけません。
（３）その場所にボールを置くことで、ストロークをするときに救済を受けようとしている状態による障害がなくなる場所」、とされております。
そして、このポイントからクラブ1本分の長さの範囲内に、肩の高さからボールをドロップします。
修理地の境界は、青杭の外側(修理地ではない側＝インバウンド側)を結んだ仮想のラインとなり、杭自体は修理地内にあるとみなされます。
白線の場合も、その線の外側（インバウンド側）が境界となり、線そのものも修理地にあるということになります。
この境界上に少しでもボールが触れていれば、そのボールは修理地にあると判断され、救済を受けることが出来ます。
ここで白杭(OB ）の境界を思い出してください。
「２本の白杭の内側（インバウンド側）を結んだ仮想のラインがOBラインになります」、同じですね、つまり境界の見極めは、杭で結ばれる仮想の線のどちらが側がインバウンド側かと覚えておけば良いのです。
ウォターハザードの説明の時にルールを知っているか知っていないでストローク数が変わってくると書きましたが、この青杭の時も同様ですので覚えておきましょう。
例えば、修理地でボールが止まってしまったので無罰で救済を受けます。
処置の仕方は「救済のニヤレストポイント」からホールに近づかない１クラブレングス以内にドロップします。
この１クラブレングス以内（クラブ１本分の長さ）の意味は
「救済のニヤレストポイント」から１クラブレングス（クラブ１本分の長さ）ということですので、半径クラブ一本分の範囲にドロップできます。（ホールに近づいてはいけません）
平らなライの良いところを探してその場所にボールをドロップすれば、きっと良いショットが打てるに違いないと思います。
これを無意識に何も考えずにドロップして嫌なライに止まってしまったら折角の無罰での救済メリットを有効に使えなくなります。
更にこの１クラブレングス（クラブ１本分の長さ）を有効に使うためには、一番長いクラブつまりドライバーを使って範囲を決めると理解していてください。
決して手にしているクラブを使わずに、修理地に入ったと思ったら必ずドライバーも一緒にもってボールのところまで行く様にしてください。
ウォターハザードに入った時や、動かせない障害物での救済措置等の時も同じですのでドライバーで範囲決定する習慣をつけるようにして下さい。
スコアが良くなります。
