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『モダン・ゴルフ』

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現在でもベストセラーを続けている、ベン・ホーガンの代表作である『モダン・ゴルフ』は1957年に初版が発行されました。 ゴルファーにとってのバイブルとまで言われた本ですので読まれた方は沢山おられると思います。
ご存知の通り、ベン・ホーガンはゴルフの天才として多くのゴルファーから崇められ、米国のゴルフ雑誌として有名な「ゴルフマガジン」誌や「ゴルフダイジェスト」誌がベン・ホーガンについての特集記事を組むと大変良く売れたそうです。またベン・ホーガンが書いた本も同様によく売れたようです。
ベン・ホーガンの最初の著書は『パワー・ゴルフ』、1948年に初版が出版されています。 この『パワー・ゴルフ』が出版されたときは、いわゆる「勝つゴルフ」をしていたということをご存知の方は意外と少ないと思います。
ゴルフライターのJohn Andrisaniが興味深いことを書いていますので紹介します。
「当時は絶頂期とまでは至っていなかった。つまり、彼のスウイングはいくつかの重大な欠陥があったのだ。 彼のグリップはストロング・グリップで、トップの位置でクラブが下に垂れるオーバースウィングで、ダウンスウイングでの腰の回転も速すぎて、両手、両腕、両肩、そしてクラブをリリースする動作も極端だった。フックが彼の頭痛の種だった。それでも彼が多くの試合に勝てたのは、トラブルショットに長け、ショートゲームを得意とし、またパターが抜群だったからである。」、更に「当時のホーガンのスウィングは構造的には正しくなかったのだ。したがって、『パワー・ゴルフ』で彼が書いたことはゴルファーに益よりも害をもたらしたのだった。」と 誠に辛辣に書いています。ただ単にこき下ろしているのではなく、裏付けをきっちりととっていますので、合わせて紹介します。
「私(John Andrizani)は『パワー・ゴルフ』を読んだことのあるゴルファーにインタビューした。『パワー・ゴルフ』の教えに従ったゴルファーの大半は、スライスを打った。ホーガンと同じスウィング・プレーンでバックスウィングした彼らは、インパクトでクラブフェースをスクエアに戻すことの難しさを告白したのだった。どうしても、フェースがオープンになったままでインパクトに戻ってきてしまうのだ。」と書いています。この文を読んで、あれっ、「ベン・ホーガンはパワーフェードが持ち球だったはずだから、スライスボールになるのは当然だ」と感じられた方もおられると思います。 実はこのころのベン・ホーガンはフックボールを打っていたのです。つまりベン・ホーガンが『パワー・ゴルフ』で書いたことは、ホーガンのように強靭で柔軟なゴルファーだけがなせるスウィング理論だったということです。
ホーガンほど、練習に精進したゴルファーはいなかったと言われる通り、数限りない反復練習の結果得られた理論だと思いますが、一般のゴルファーはマネが出来るものではなかったということでしょう。
ベン・ホーガンは1997年に他界しましたが、もしホーガンが今でも生きていたら、きっと『パワー・ゴルフ』の理論は無視した方が良いというと思います。それは、皆さんがご存知のベン・ホーガンのスウィングを思い浮かべられるとすぐ納得されると思います。 皆さんがご存知のベン・ホーガンは『パワー・ゴルフ』を書いたときのコントロールの効かないフックがでるスウィングから、良くコントロールされたフェードに変わっているからです。
この話を聞いて私は、『パワー・ゴルフ』から『モダン・ゴルフ』までの間に、ベン・ホーガンに何があったのか? とても興味が湧いてきました。 皆さんも同じであろうと思いますので、次回で書いてみたいと思います。 

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